だ いぶ大人になってしまい、仕事で泣きごとは言っても、日常生活で切なく泣けることはなくなってきています。そんな中、お店のBGMやラジオからふと流れてきた曲から、「セツナイ」感情が呼び覚まされる経験はないでしょうか? 例えば、Belle And Sebastian の"Seymour Stein"。レコード店主が主人公、「音楽マニアの失恋」というテーマだけで泣ける映画「ハイ・フィディリティ」で、店のBGMにベルセバをかける店員ディックに「軟弱なの聴いてるんじゃねぇ」とジャック・ブラック扮するバリーが割り込むシーンを思い出し、何とも切なくなります。 羊文学の「光るとき」はテレビアニメ「平家物語」のオープニング曲。平家物語といえば「祇園精舎の鐘の声...」でお馴染み、日本国民のほとんどが平家滅亡の物語であることを知る中、山田尚子監督+高野文子キャラクター原案で映像化。「最終回のストーリーは初めから決まっていたとしても...」を聴いては壇ノ浦の戦いのシーンを思い出し、心の中で号泣します。 こんな風に音楽と映像のリンクが、日常生活の中で「セツナイ」という感情を思い出させてくれます。そんな「セツナイ」感覚を思い出させてくれる10曲を選んでみました。セットリストを聴いて「セツナイ」気持ちを共有できると嬉しいですが、逆に初めて聴く曲がどう使われているのか?映画を見て切ない気持ちになるのも良いかもしれません。ただ、最後の曲は「セツナイ」というより「トラウマ」になるかもしれませんが...。 【オマケ・出典】 1. 映画「ニュー・シネマ・パラダイス」 2. 映画「君の名前で僕を呼んで」 3. 映画「ハイ・フィディリティ」 4. 映画「グッド・ウィル・ハンティング」 5. 映画「ラ・ラ・ランド」 6. 映画「(500)日のサマー」 7. 映画「リズと青い鳥」 8. 映画「ジョゼと虎と魚たち」 9. テレビアニメ「平家物語」 10. 映画「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 AIR/まごころを、君に」
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文・セレクター: tarai(DJ)