今年はリリースが多めです。 ミオベル・レコードの2023年の第2作品は、HAPPY EVER AFTER×歌手常盤ゆうの7インチシングル「noknok / raise your hand together」。4月22日のRECORD STORE DAY 2023でリリースが決定しました!詳細はこちら。 「noknok」は80年代アイドル、歌謡曲のエッセンスも感じられるとてもポップなナンバー。 カップリングはコーネリアスの名曲「raise your hand together」のカヴァーです。 HAPPY EVER AFTERがアレンジ、常盤さんが歌うコーネリアスのカヴァー、そもそも女性ヴォーカルによるカヴァーは結構珍しい気がしますが、とてもいい感じに仕上がりました。僕自身もとても大好きな曲だったから、楽しみです。 RECORD STORE DAYにリリースするのは一昨年のGrenfelle以来。 そしてHAPPY EVER AFTER×歌手常盤ゆうのパッケージ作品の全国リリースも初めてとなります。 これまでイベント会場や公式直販限定で、2曲入りのCD-Rを2種類販売していました。 「Mistral/Sigh Sign」「AitoRhithm/Veronica」の2枚。 HAPPY EVER AFTER×歌手常盤ゆうはこれまでに4曲リリースしていたんだけど、その後しばらく新譜のリリースができていなかったんだよね。コロナになったから・・・というのもあるけど、それ以上に”これだ!”と思える新曲がなかなかできあがらなかった。 それでもHAPPY EVER AFTERのゆみさんとかわいさんは、この2年程ずっと曲作りをしていて。コロナになったからオンラインで毎月打ち合わせをしていたんです。毎月デモを聴かせてもらって、そのデモに対してみんなで意見を出し合って、やり直して・・・をずっと繰り返してきて。途中紆余曲折もありながら、ようやく4,5曲のデモがまとまってきた。 元の4曲と合わせてアルバムにしようかという話もあったんだけど、大分時間が経ってしまったこともあって、仕切りなおそうということに。それでメンバーから7インチでリリースしたいという要望があったんですよね。7インチだったらDJさんにも使ってもらえるしね。かわいさんもDJをやるし、グレンフェルのメンバーもDJやることもあって、最近DJの知り合いや友達も増えてきたから、フロアで聴いてもらえる曲を出せたらいいなあと思ったんです。 ・・・とその前に僕からもともと昨年のシティポップイベント向けに7インチを作ろうという話もしていたのを思い出した。ただ結局仕上がらなくて見送ったんですよね。それで、今度こそやりきろう!という話になって。でも一度に4,5曲作るのは大変だから、2曲に絞って。メンバーがすごく頑張ってくれたんです。それこそ年末年始もずっとアレンジを続けてくれて。 年明け早々に水野さんのMOMO STUDIOでレコーディングをして、すぐにミックス作業へ。ミックスも何回かやり直してもらったんだけど、おかげでとてもいい仕上がりになった。マスタリングはいつもの乃木坂のソニー・スタジオで酒井さんに。これまでにリリースした4曲も酒井さんだったからね。 カヴァー曲の候補・・・たくさんあって、すごく迷いました。 何回も打ち合わせをしたのですが、その中でメンバーも僕も大好きなコーネリアスをちょっとでも応援できたらいいよね、という話を昨年の早い段階からしていたこともあって。 余談だけどカヴァーをやるにあたり、完コピでもしない限りはアレンジが変わるので、作曲者本人の許諾を得ないといけないんですよ。そうしないと著作権の人格権(同一性保持権)に抵触してしまうのです。だからレコーディングして仮ミックスの段階で小山田さんの事務所に連絡をして許諾をお願いしました。幸いにも事務所とは以前別件でお世話になったこともあったから話はスムーズでした。かなりドキドキしたけど、OK出たときはホッとした。 今回の2作品は結果的にどちらもバンドサウンド寄りになってはいるんですが、打ち込みも使っていて今っぽいサウンドにもなっていると思います。どちらもグルーヴィーで、少し大きめの音で聴くといい感じ。自宅だと大きな音ではあまり聴けないと思うから、ぜひライブハウスやクラブで大音量で聴いてほしい作品です。 話も長くなってきたからこの辺で。
目次